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2008年7月31日 (木)

具体的な「激増」が問題なのだ

この会の名前,「弁護士激増に反対する若手の会」としている。
「激増」という名には,単なる増員とは異なるという意味が込められている。
もちろん,否定的な意味だ。

今私たちが問題としているのは,11年で3倍,18年で6倍という急激な増員である。単なる増員ではない。修習生の空前の就職難を引き起こすような結果を もたらしている増員がどうか,司法試験委員会で答案のレベルの低下が述べられるような増員がどうか,ということが問われているのである。

司法試験合格者年間3000人への増員の必要性についてはどうか。

司法試験の合格者数は,1992年ころの約500人から,新司法試験開始前の2005年には約1500人へと3倍に増加している。その間,弁護士会の努力などもあり,いわゆるゼロワン地域のうち,弁護士不在の地域は無くなり,弁護士が1人しかいない地域も20数か所へと減少している。

これ以上増員しなくても,今のペースでも数年でゼロワン地域は解消することとなろう。

このように,合格者数は年間1500人,いや,それ以下でも,足りるのである。3000人という人数については,そもそも,隣接士業の存在や近時の事件数の推移などを無視した,合理的根拠に欠けるものである。

弁護士激増については,上記のほかにも,競争激化で生活苦に陥った弁護士が不祥事に走る,見通しの薄い事件の事件化が進行し市民に迷惑をかけるといった弊害がある。

弁護士激増の可否は,上記のように,弊害を具体的に検討した上でなされるべきものである。単に抽象論で,弁護士を増やせば正義の総量も増えるという問題ではないのである。

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コメント

初めて訪問させていただきました。
実は私たちも東京で「若手弁護士の将来を考える会」を発足、HPも先月立ち上げさせていただいたところですので是非当サイトへもお立ち寄りください。
http://www.wakaben.jp/
今後の意見・情報交換や連携も視野に入れお互いに頑張りましょう

投稿: wakaben管理人 | 2008年8月 1日 (金) 10時36分

競争激化→生活苦→不祥事に走る 
これも抽象論ではないでしょうか。
不祥事に走るまえに転職という選択肢はありませんか。

投稿: バス運転手 | 2008年9月12日 (金) 14時45分

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